投稿

6月, 2026の投稿を表示しています

熱サイフォン実証プロジェクト始動 ― なぜイチゴ栽培なのか?

イメージ
  サキュラボの第1号プロジェクトとして、 熱サイフォンを活用したイチゴ栽培実証プロジェクト がスタートしました。 今回は、このプロジェクトがどのように始まったのかをご紹介します。 農業を取り巻く環境が変わっている 近年、農業を取り巻く環境は大きく変化しています。 燃料価格の上昇。 夏場の高温化。 冬場の寒暖差。 資材価格の高騰。 特に施設園芸では、温度管理が収量や品質に大きく影響するため、エネルギーコストは経営上の大きな課題となっています。 大木町の主要産業の一つであるイチゴ栽培も例外ではありません。 熊本で出会った熱サイフォン技術 今回の実証プロジェクトのきっかけは、熊本県で熱サイフォン技術を活用した農業利用の話を伺ったことでした。 熱サイフォンは、内部の作動液が蒸発と凝縮を繰り返すことで熱を効率よく移動させる技術です。 電気やポンプの力に頼らず熱を移動させることができるため、省エネルギー技術としてさまざまな分野で活用されています。 しかし、地域農業での活用事例はまだ多くありません。 そこで私たちは考えました。 「まずは実際の農地で試してみよう」 と。 なぜイチゴなのか 今回の実証対象として選んだのは、高設栽培のイチゴです。 理由はシンプルです。 温度変化の影響を受けやすく、効果を測定しやすいからです。 また、大木町はイチゴ栽培が盛んな地域でもあります。 もし効果が確認できれば、多くの農家さんにとって新たな選択肢になる可能性があります。 もちろん、現時点で効果を断言することはできません。 だからこそ実証が必要です。 小さく始める理由 今回の実証では、最初から大規模な設備導入は行いません。 まずは一部区画で施工し、 地温の変化 生育状況 燃料消費 収量や品質 などを確認していく予定です。 サキュラボが大切にしているのは、 「小さく試して、しっかり検証すること」 です。 期待だけで進めるのではなく、実際のデータをもとに判断していきます。 地域で活用できる技術かを確かめる このプロジェクトの目的は、熱サイフォンを売ることではありません。 本当に地域農業に役立つ技術なのか。 導入する価値があるのか。 その可能性を検証することです。 良い結果が出れば地域へ広げる。 課題が見つかれば改善方法を考える。 それもまた実証の価値だと考えています。 実証の様子も発信していき...

なぜサキュラボを立ち上げたのか

イメージ
前回の記事では、株式会社flatのブログ再開と、第5期の取り組みについてご紹介しました。 今回は、第5期の中心事業としてスタートした 「サキュラボ(地域実証プラットフォーム)」 についてお話ししたいと思います。 地域には課題も可能性もある 株式会社flatはこれまで、地域資源の活用や農業分野、地域づくりなど、さまざまな活動に関わってきました。 その中で感じてきたのは、 「地域には課題が多い。しかし同時に可能性も多い」 ということです。 農業の担い手不足。 遊休農地の増加。 エネルギーコストの上昇。 高齢化や人口減少。 地域には解決しなければならない課題が数多くあります。 一方で、全国には優れた技術やアイデア、新しい仕組みも存在しています。 しかし、その技術やアイデアが地域の現場で実際に活用されるケースは決して多くありません。 誰も最初の一歩を踏み出せない 地域で新しいことを始めようとすると、必ずこんな言葉が出てきます。 「本当に効果があるのか?」 「前例はあるのか?」 「失敗したらどうするのか?」 もちろん、慎重になることは大切です。 しかし、誰かが最初の一歩を踏み出さなければ、何も変わりません。 だからといって、最初から大きな投資をするのも現実的ではありません。 そこで必要になるのが、 「まず試してみる」 という考え方です。 実証という選択肢 サキュラボは、 「地域課題 × 実証」 をテーマにした取り組みです。 いきなり事業化を目指すのではなく、 小さく試す。 結果を測る。 改善する。 共有する。 その積み重ねによって、本当に地域に必要な仕組みを見つけていくことを目的としています。 成功するかもしれない。 失敗するかもしれない。 しかし、実際に試してみなければ分からないことはたくさんあります。 サキュラボは、そのための実験場です。 第1号プロジェクトは熱サイフォン 現在、サキュラボの第1号プロジェクトとして準備を進めているのが、 熱サイフォンを活用したイチゴ栽培の実証プロジェクト です。 近年、農業では燃料価格の上昇や気候変動への対応が大きな課題となっています。 熱サイフォン技術は、そうした課題の解決につながる可能性を持っています。 しかし、カタログや理論だけでは本当に地域に適しているかは分かりません。 だからこそ実際の農家さんの圃場で検証し、データを取得し、その...

3年ぶりに株式会社flatのブログを再開します

イメージ
株式会社flatのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 前回のブログ更新から約3年が経過しました。 この間、株式会社flatでは地域資源の活用や農業分野への取り組み、地域課題の解決に向けた活動など、さまざまな挑戦を続けてきました。 そして2026年5月に開催した第4期定時株主総会において、第5期の事業方針が承認され、新たなスタートを切ることとなりました。 第5期のテーマは、 「地域課題を実証から解決する」 です。 地域には多くの課題があります。 農業の担い手不足。 遊休農地の増加。 エネルギーコストの上昇。 人口減少や高齢化。 一方で、世の中には優れた技術やアイデアが数多く存在します。 しかし、その技術やアイデアが地域の現場で実際に活用されるまでには、多くの壁があります。 株式会社flatでは、その壁を少しでも低くするために、 「サキュラボ(地域実証プラットフォーム)」 を立ち上げました。 サキュラボは、地域課題に対して小規模な実証を行い、その結果を共有しながら事業化や地域展開を目指す取り組みです。 最初から大規模な事業を目指すのではなく、 「まず試してみる」 という考え方を大切にしています。 現在は第1号プロジェクトとして、熱サイフォン技術を活用したイチゴ栽培の実証準備を進めています。 また、「おおきマッチングふぁーむ」の運営を通じて、農地や農機具のマッチング支援にも取り組んでいます。 これらの活動がすぐに大きな成果につながるとは限りません。 しかし、小さな実証を積み重ねることで、新しい可能性が見えてくると考えています。 今後このブログでは、 サキュラボの活動報告 熱サイフォン実証プロジェクトの進捗 おおきマッチングふぁーむの取り組み 地域資源活用の事例 AIやデジタル技術の活用 地域課題解決に向けた挑戦 などを発信していく予定です。 成功事例だけでなく、試行錯誤の過程も含めてお伝えすることで、同じような課題に取り組む地域や事業者の参考になれば幸いです。 これからの株式会社flatの活動を、温かく見守っていただければ幸いです。 今後ともよろしくお願いいたします。 2026年6月 株式会社flat